結晶場理論と配位子場理論

結晶場理論と配位子場理論

ほぼほぼ聞かれることは少ないと思います。

しかし、出されたら悲しいのでさらっと把握しておくと良いでしょう。

 

結晶場理論では簡単に言うと

中心金属と配位子の間の結合を重視せずに金属と配位子の相対位置を重視します。

https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/chemistry/cfb01.pdf

 しかし、これだとd軌道の分裂の様式を正しく説明することができますが、その分裂の大きさについては説明できません。
結晶場理論からは同じ
価数の陰イオンであれば、同じ分裂の大きさになるという結論になるはずですが実際には分裂の大きさは同じ価数であっても配位子の種類に依存してI < Br < Cl < F のようになることが知られています(分光化学系列)。

そこで配位子場理論により分裂の大きさを正しく計算するに
分子軌道を考慮することが必要です。